花も淳悟も、同情するにも嫌悪するにもあまりに振り切れていて、
もはや神話が展開されているようだった…。近寄りがたい神話が。
ああ、やっぱり親殺しと言えば 浅野さんだ、とか
二階堂ふみ、振れ幅が空恐ろしい!とか。
登場人物の心象にまったくシンクロできない変わりに
迫真の演技が際立って、そんなことばかり考えていた。
河井青葉さん、モロ師岡あたりもいい。
脇役のストーリーのほうが、妙に沁みます。
摩擦音が 獣の哭くように増幅されて鳴り響く、流氷のシーン。
あのシーンのためなら、もう一度スクリーンで観たい。
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撮影:近藤龍人 音楽:ジム・オルーク
祝 モスクワ国際映画祭 グランプリ!*1