ニンフォマニアック / ラース・フォン・トリアー 監督



朝の渋谷で、フラッと入ったら、妙にヒトがいっぱい入っていて驚いた。


こんな人間がいるのか・・・ということでは
色情狂のヒロイン(ジョー)はもとより、博学紳士(のちに、変態男)セリグマン。
こいつが、同じくらいに曲者。
彼女の告白にいちいち興奮しつつも、そのポイントが悉くズレているのだ。
(さすがに不自然きわまりない。大写しになるアラビア数字にも、半分興ざめ。)


さらには、シャルロット・ゲンズブールがジョーの役柄を育児中に演じた、ということに驚愕。


壮大につまらないけれども、なぜか最後までみれてしまう…
ラースにしか作り得ない悲喜劇(トラジコメディー)だと思った。
ある種「ダンサー・イン・ザ・ダーク」と同等に救われない、
監督の人間嫌いがそのまま表れたようなラストにも、
今回ばかりは、やはりコメディーの香りがする。
ブラックユーモアなんてものを超越して、ほとんど笑えない、ラース的なユーモアってやつ?


1番の爆笑ポイントは、ユマ・サーマン 演じる元妻の暴挙!
これだけでも見る価値アリ。いや、もう1度見返すとしたらここだけしか観ないだろう。


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