2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

Flying Saucer 1947 / Harry Hosono & The World Shiness

テーマは「40年代のカントリー」だそうで、マイクまで当時のRCAを使う凝りっぷり。 でも、気どりとおとぼけがうまい具合に同居してるところ、さすがはハリーさん。 そしてボーカル含めすべての楽器の緩急のつけ方の巧みさ。 "Body Snatchers"で英語として唄…

Good Technology / Electro Group

一面の雪に向かってハンマーを打ちまくっても殺気を吸収されてしまう。 それほどの浮遊感。それから甘ったるいボーカル。これにつきます。 聴くほどに色褪せてしまうかのような感じすら、白昼夢じみている。 その実ベースもドラムもスカスカスポンジ状で、ゆ…

Hello, Avalanche / The Octopus Project

体感温度のサーモグラフィがオーロラ色に揺らぐこの感覚、 彼には劣るけれども、I am Robot and Proudに通ずるものあります。 音はピコピコなのに展開がまったくバンド的な体裁なものだから まだ歌は始まらないのかと思えば、いつになっても入ってこない。 …

Freed Man / Sebadoh

再発された、いかにも宅録めいたファースト。全52曲。 ゲップのついでに出た呻きみたいな、到底曲とは呼べないようなトラックもある中で、 よくもすべてにタイトル与えたものだよ。そこにさえルーが詩人と呼ばれる所以を感じる。 この男についてもっと知りた…

In Rainbows / Radiohead

クレジットカード持ってないので、申し訳ないけど£0で買いました*1。 一聴後は、床に寝そべって唄ってでもいるのかトムよ、と思うくらい やる気を感じられなかった。だけどたぶん、引き算の美学ってやつですね。 かつてなくあっけらかんとした、空っ風のよう…

Trees Outside the Academy / Thurston Moore

阿呆みたいに単調なフレーズを、一気に千年分の年輪を刻むがごとく グルグルさせて快楽へと誘うバウムクーヘン職人っぷりは、もはや枯淡の域。 しかも一曲終わるごとにノイズのチェンソーでズタズタに切り刻んでしまう潔さ。 昨今一気に老けてしまわれた気の…