2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

若松孝二 そのボランタリズムの軌跡

『天使の恍惚』*1(1972) 『われに撃つ用意あり』*2(1990) 『17歳の風景 少年は何を見たのか』*3(2005) http://www.vstation.gr.jp/movies/mo_060929 『天使の恍惚』。かなりショッキング。 「自分の身体を張って闘えるヤツ、本気で孤立できるヤツ、個的な…

Slides / Epic45

廃盤になってた04年作品。さいしょ聴いたときは全然響いてこなかったけれど、聴き込むほどに沁み入ってくる。 フィールドレコーディングが絶妙な「For Virginia Astley」ほかボーナストラック4曲がすばらしい。 ちょっとやばいくらいに透明なギターの歪み、…

ファンファーレ / □□□

松田聖子からヒップホップまで。台量りにかければ目盛りがもどっちゃいそうな軽さ。 名乗ることもわすれたというような空白の存在感?が妙に気持ちいい、にはいいです。 記号としての四角、プラス、無名性のなかを転がるキューブ。でもちょっと…。 http://fa…

ピタゴラ装置 DVDブック

あんちゃんカッコいい!12月まで鶴首。 http://www.jbook.co.jp/p/p.aspx/3207718/s/

Dog Problems / The Format

メンバーお手製の仕掛けたっぷりジャケにやられ、衝動買い。 バラエティー豊かすぎ?なきらいはありますけど、愉快痛快ポップ。 小刻みに入ってくる打ち込みもドリーミー。 決まりきったフォーマットのエモよりずっとエモだったりもして、肉食のくせに噛むほ…

]]Ben Kweller[[ / Ben Kweller

自分のなかでNo.1パワーポッパーとしてのベンは揺らぐことありません。と思ってるのだけど、またまた快作。 彼の場合「最高傑作」でないのがポイントで、あいかわらず昔のも耳に残っててたまに口ずさみたくなるんです。 相変わらず声がたまらぬ。トラディッ…

パビリオン山椒魚 / 冨永昌敬

ライフカードのCMばりに冴えまくりなオダギリジョー、香椎由宇もすごい。 このハッチャケっぷり、松尾スズキ(『恋の門』)にも負けてません! ウィルヘルム・コンラート・レントゲン博士を敬愛してたはずの芳一が、いきなりシチリアの義賊サルバトーレ・…

A Lazarus Taxon / Tortoise

アートワークもかっこいいし3CD+DVDなのに激安だったので買ってしまった。 正直寄せ集め感満載でトキメキ薄いっつーのはたしかですけど、HDDレコーディングとかポスプロって言葉に隠れてしまいがちな、彼らのインストバンドとしての実力再確認。 屈強な男た…

日本×画展 にほんガテン!

「世界中の子と友達になれる」 「この疾患を治癒させるために破壊する」 松井冬子さんは、幽霊画とか内臓むき出しの*1がなかった。 出品されてたのは思ったよりも世界観の凄みみたいのがなくって、むしろただただ奇麗。ずっと見つめていたくなる感じ。 一番…

キャッチボール屋 オリジナル・サウンドトラック / サケロック

「スラムダンス風]]阿波踊り[[で家庭内モッシュ。たまに長椅子からダイブ。」 サントラなんで、前作での吉野寿氏の推薦文には多少距離を感じるもののブラスが効いてます。 ここまでトロンボーン前面に出したバンドってなかなかないんじゃないか?元トロンボ…

トロピカル道中 / サケロックオールスターズ

らぞくにつづくヒット。酔いどれて酔拳舞うとき頭ん中で流れてる音楽みたいに気持ちよい。 実際全員酔ってるんじゃないかってくらい千鳥足でいながら、その実大マジメでカッコよい。 または、ジャケのマティーニ色の空みたいにロマンティック。高田漣とASA-C…

Apparat Organ Quartet / Apparat Organ Quartet

思わずジャケ買いしたくなるような1枚。音は一聴かなり時代遅れ。 なのに、8台のオルガン+ドラムっつーヘンテコ編成なこともあって、これがなかなか愉快な空気感! 中途半端にジャーマン〜プログレ、あるいはライヒっぽかったり。スペイシーというよりは…

ベスト オブ くるり / Tower of Music Lover

ずいぶん前から、くるりはどこへ行くのだって感じちゃう向きもなくなかったですけど。 どちらにせよ「東京」は名曲だし、あらためて曲単位で聴いてみると新旧問わず良い曲にあふれてるなーって。 いつからか"]]くるり"は"QURULI"と綴られることが多くなって…

Sundet / Guther

ひさびさの新譜。お声が随分成熟した、というか渋くなったなと思ったけど、 サウンドはむしろ若返ってるかも。ブリティッシュ・ポップ寄り? 前作みたい衝撃はないですけども。でも低音のうならせ方はあいかわらず絶妙。 http://www.guthermusic.de/

Dís / ]]Jóhann Jóhannsson[[

わわ、また傑作のお出まし。エレクトロニカってともするとダレダレになりがちだけど。 一番の盛り上がりどころでフェードアウトしたり、結構さっぱりしてる。 そのさらりとした風みたいな感じも魅力。歌ものもいいですね。ハラカミさんぽい曲も。 http://www…

Kitchen Motors Family Album / V.A.

スペインにはLucky Kitchenってこれまた可愛らしいレーベルがあったが、 こちらは余裕、それでいて慎ましい。MUGISON君もなんだかムームみたい。 コンピなのにフシギとまとまりあって、まさに家族的。 シガー・ロスのヨンシーから、ビョークも敬愛するロウフ…

本願寺LIVE 他力本願でいこう!

エマーソン北村は、正直ソロでは全然ダメ。 彼が出てきた途端ジム・オルークの美しいパイプオルガンのドローンもイン・マイ・ヘッドに吸い込まれてしまって。 THIS IS 向井秀徳。カッコよかったな。ご本尊を背にギター刻み、お堂に響きわたるその金色のオー…

The Future Crayon / Broadcast

すごくテキトーなこと言えば、「未来の骨董品」ステレオラブばりなレトロフューチャーとボーズ・オブ・カナダ的歪み。 でもそんなゆるいクレヨン使いが、この「ポップ・サイケデリアWARP代表」のいいところ。独特の安心感がある。 http://www.broadcast.uk.n…

Quiet Is The New Loud / Kings of Convenience

高校のときクッキー・シーンのサンプラーで聴いてベタ惚れした「I Don't Know What I Can Save You From」 まさか彼らの曲だったとは…。とぼけた視線の彼をナメてました。 音はちがうけど、とぼけ顔といえばThe Wellingtons*1も気になる。なぜかオーストラリ…