2007-01-01から1年間の記事一覧

A Number Of Small Things - A Collection Of Morr Music Singles From 2001-2007

蜜の色した血が脈々と受け継がれていることを感じられるコンピ。傑作です。 Morrからのリリースって異なるアーティストのはずが、どれも驚くほど似通っていて、 そんなのとうの昔から知ってたが、あらためて並べて聴くとそれだけで微笑ましくなる。 それはま…

来年みたい映画メモ

ミスター・ロンリー 「いつからマイケルなの?」「生まれたときからさ」…とても面白そう。 チキンナゲットしか食わない弟アヴィとの共同脚本*1。 http://misterlonely.gyao.jp/ ぜんぶ、フィデルのせい http://www.tokyo-art.info/archive/cinema/c078.htm …

Good Morning / no.9

音のレイヤーが手にとるようにわかりやすく重なってく感じが安っぽい、 とてつもなくベタと最初思ったけど、まさに「飽きない」。不安になるほど健康的なんだ。 メロディの共鳴と時同じくしてビートも重なってきて、振子が共振するようにはじけるブレイク。 …

SORA / OTOMO YOSHIHIDE INVISIBLE SONGS

ゲスト・ボーカルの中でひときわ活躍してるのが、ちょっとした薄気味悪さをたたえた山本精一さん。 ひたすら騒々しいカワイシノブさんは、パンキッシュ。 途中、「ロックかつ歌モノ」という枠すらぶち壊してノイズ炸裂。そして気付けばジャズ色がつよくなっ…

GUMMO / Harmony Korine

ガス・ヴァン・サントが推すのもうなずける、刺激と眠気満載な、あるアメリカのスケッチ。 「タムラーは千里眼をもってる。伝説にふさわしい何かあるヤツだ」とか、 続々登場する(だけの)人々の紹介の仕方が面白い。 誰が見たって分かるのに、やけに誇らし…

苦しいよ チクチクするんだ。

奥原浩志監督 3作。 タイムレス メロディ(2000) 画が洋画気どりながら、キャストは皆無骨で気どり皆無なところが良いと思った。 しかも彼らはしばしば、後ろ姿とか、影としてしか映っていないし。 交差しそうでしない、独特の距離感が終始しずかに描き込ま…

六本木クロッシング2007:未来への脈動

素通りしてしまったりしなかったり。 そのなかで、田中偉一郎*1「ハト命名」がひどくツボ。 文字通り宛てがわれるハトの名が、ことごとく妙にリアルなのでした。 辻川幸一郎"Like A Rolling Stone"*2も凝視。 それから、できやよい。チェルフィッシュ。 http…

亀は意外と速く泳ぐ / 三木聡

はじめの3カットがかっこよい。目下の三木・ザ・ベスト。 目立たず平凡に暮らすことが任務。そんなスパイ、すばらしいなと思った。 じっさい、さえない人に扮したスパイには何かロマンがあります。 どう見ても上野樹里が主婦には見えないし、クジャクも高校…

図鑑に載ってない虫 / 三木聡

"乞食の巣"は、さすがにやりすぎじゃないですか。 ジャングルクルーズのインディアン村くらい問題。 松尾さんと同じくらい、終始鯉のぼりを着込んだ岩松了に夢中。 それから緑のゴム人間に。 「鯉を利用して人魚をつくってるんだよ」には感激しました。 http…

イン・ザ・プール / 三木聡

「すでに私がスイミングスーツを履いていることに誰も気付いてはいまい」 そんな上司、嫌だ。 強迫神経症の市川実和子はビョー的だけど、笑うという前に共感してしまった。 松尾スズキの演技って上手い下手で言ったらうまいのかなあと、考えてしまった。 「…

The boy who couldn't stop dreaming / Club 8

5年ぶりの新作。 どう見てもダサダサなジャケも、ちょっとゾッとするメイク*1も 曲を聴き込むほどに似つかわしく感じられてきた。 そして、誰よりも夢見心地に唄うカロリーナ嬢に ボーイは夢を見ることしかできないと断言されようと何の異論もないです。 意…

転々 / 三木聡

東京散歩のきっかけはバラエティ番組のように提示され、ここは興ざめ。 かなりふざけた映画です。しかし擬似家族の場面など、ほっこりさせる。 たしかに散歩に出かけたくなる。 モッサイほうのオダギリジョー、まるで文脈と関係ない岸部一徳はじめ愉快。 小…

サマータイムマシン・ブルース

まったく何も残らなかったけど、やっぱりタイムリープものって単純に面白い。 小気味よいハイテンションっぷり、調子乗りっぷりがループしっ放しの娯楽作。 大学生って設定なのに全員舞台俳優にしか見えないとこがこの映画のミソかも。 ガラクタにしか見えな…

ゆれる / 西川美和

まさかあの侘しい吊り橋だけで物語が進むとは思わなかった。中盤間違いなくまどろんだ。 一番はじめの落下シーンは笑えるくらいチープだ。火サスよりも、ひどい。 しかし、その後かけよる猛のセリフはじめ、本音と偽り行き交う言葉まわしが絶妙。 気付けば判…

間宮兄弟 / 森田芳光

たとえば自らを「間宮兄弟」と名乗ったり、かなり頻繁にごく小さくイラッときた。 だけど、間宮兄弟は一部自分にすごく似てるかもと思った。ツカジ、すばらしい。 演出がビミョーに好きじゃなかったりするけど、 しごとや生活について、プールに浮くくらい軽…

スクリーミング・マスターピース / アリ・アレクサンダー&イルギス・マグヌッソン

内容は期待をだいぶ下回ってた。ちょっと人出過ぎ。 何気に一番印象深かったのは僧侶みたいなヨハン・ヨハンソンたちのシーン*1。 それから、温泉で顔に塩みたいのを塗りたくりインタビューに答えるライター。 この映画で得られたものといえば、ヴァイキング…

Live at FUJI ROCK FESTIVAL '06 / 電気グルーヴ

安さにつられ、見逃した「富士山」めあてで購入したのだけど、 ホントの圧巻はその後の「虹」じゃないか。 懸命に演奏する卓球さんと、一曲ずーっとビーム放ちっぱなしのピエール、 そのふたりとも早朝散歩みたいな出で立ちでノリノリなのがいいと思った。 h…

"Heima" Trailer / Sigur Rós

予告編だけで鳥肌たつのだから、その場に居合わせたなら痙攣しているだろうと思います。 http://www.heima.co.uk/

Tick Tick Boom / The Hives

おバカさと顔のデカさに拍車がかかっている。しかし痛快。 http://www.myspace.com/thehives

My Last Day / Kim Hiorthøy

ノルウェイの貴公子7年ぶりのアルバム。 音のひとつひとつを取り出すと虚しくなるほど淡白で冷たいのに、 まるで大木の下に寝そべり空をあおぐような心地よさがあります。 あきらかに日陰にいるのに、陽だまりの中よりもずっとすべての輪郭がまぶしい。 枝…

Rhubarbidoo / Múm

ひとりの子供が、体を裂いて大きなルバーブに成長するとき、古いルバーブのどれかが住処を離れないといけないのです。 そして、一番年を取ったルバーブが精霊である証の表情を奪われ、ただの茎となって、外の世界に出て行く… (Overture*1の解説より) *1:ht…

Flying Saucer 1947 / Harry Hosono & The World Shiness

テーマは「40年代のカントリー」だそうで、マイクまで当時のRCAを使う凝りっぷり。 でも、気どりとおとぼけがうまい具合に同居してるところ、さすがはハリーさん。 そしてボーカル含めすべての楽器の緩急のつけ方の巧みさ。 "Body Snatchers"で英語として唄…

Good Technology / Electro Group

一面の雪に向かってハンマーを打ちまくっても殺気を吸収されてしまう。 それほどの浮遊感。それから甘ったるいボーカル。これにつきます。 聴くほどに色褪せてしまうかのような感じすら、白昼夢じみている。 その実ベースもドラムもスカスカスポンジ状で、ゆ…

Hello, Avalanche / The Octopus Project

体感温度のサーモグラフィがオーロラ色に揺らぐこの感覚、 彼には劣るけれども、I am Robot and Proudに通ずるものあります。 音はピコピコなのに展開がまったくバンド的な体裁なものだから まだ歌は始まらないのかと思えば、いつになっても入ってこない。 …

Freed Man / Sebadoh

再発された、いかにも宅録めいたファースト。全52曲。 ゲップのついでに出た呻きみたいな、到底曲とは呼べないようなトラックもある中で、 よくもすべてにタイトル与えたものだよ。そこにさえルーが詩人と呼ばれる所以を感じる。 この男についてもっと知りた…

In Rainbows / Radiohead

クレジットカード持ってないので、申し訳ないけど£0で買いました*1。 一聴後は、床に寝そべって唄ってでもいるのかトムよ、と思うくらい やる気を感じられなかった。だけどたぶん、引き算の美学ってやつですね。 かつてなくあっけらかんとした、空っ風のよう…

Trees Outside the Academy / Thurston Moore

阿呆みたいに単調なフレーズを、一気に千年分の年輪を刻むがごとく グルグルさせて快楽へと誘うバウムクーヘン職人っぷりは、もはや枯淡の域。 しかも一曲終わるごとにノイズのチェンソーでズタズタに切り刻んでしまう潔さ。 昨今一気に老けてしまわれた気の…

Go Go Smear the Poison Ivy / Múm

いままでは、橋の下に生えた草なら草に寄り添うように ささやかに奏でられていたものが、 今度はそいつらを操って、また操られして、小躍り乱舞し、 秋風の中で戯れているような、そんな印象があります。 新たなボーカル*1はだいぶ饒舌で、ずいぶん歌ものに…

Foundation / Kate Nash

極妻リリー・アレンもお墨付きというナッシュさん。 歌詞は詰まらないものながら、退屈とボーリングを掛けてる(?)あたり小洒落てます。 http://www.myspace.com/katenashmusic

ChooChooChooChooBeepBeep - Hello, this is DEERHOOF

Deerhoofがフリーアルバム配布中。ライヴ&リミックス音源。 http://deerhoof.killrockstars.com/