2012-01-01から1年間の記事一覧

ローラ / ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー 監督

強烈なピンク ー「パリ、テキサス」のラストのような色彩を求めて 見に行ったが、そこまでの鮮烈さはなかった…。 1950年代 戦後ドイツの描かれ方。 そこに誇張はあっても、偽りなし、という気がした。 「生きる」の志村喬のような 建設局長フォン・ボームは…

100万回生きたねこ / 小谷忠典 監督

「人間、死ぬときは死ぬんだからさ」 「(闘病のドキュメンタリーとか)ほんっとバカバカしい。」 小川洋子さんの語りが、実直で、どれも潔い。 ご本人の姿が映らない代わりに 市井の猫がたくさん、正面から写される。 「動物ってね、孤独な目をしてるのよ。…

DCPRG @ 新宿 Blaze

SIMI LAB のラップは、ただただ辛かったけど デートコースは、カッケかったカッケかった。 ファッションも全員違えば、出自もそれぞれ。 ある意味、渋さ知らズよりも異種混交だと思った。 Blaze は、普段ビジュアル系のバンドしか出ないみたいだけど ちょっ…

パラダイスの夕暮れ / アキ・カウリスマキ 監督

ゆるやかに、全作制覇したいと思っている。 その一貫として。下高井戸シネマにて、ほろ酔いで。 ニカンデルの「メス豚!」と罵るタイミングが、さすが。 フィンランドの女性は、おそろしくダンディーに煙草をふかし 男はせっせと器用に料理する(らしい。) …

キツツキと雨 / 沖田修一 監督

役所広司も、小栗旬も、侘しくなるほど地味だけど、そこが良い。 思ったよりも出ずっぱりな古舘寛治さんも。 どんな仕事、暮らしでも、ひっどく地味な部分があって その地味さこそ、じつは本当に愛すべきものだよねっていう… こういう入れ子型映画の常として…

SECOND REPORT FROM IRON MOUNTAIN USA / DCPRG

昔「全米ビフテキ芸術連盟」とか、結構ちゃんと聴いてみたんですが あるいは"構造"って言葉まみれの曲タイトルひとつとっても、 妙にとっつきにくさを感じてた…。 しかし、ちょっとやさぐれたボーカロイドの兎眠りおんちゃん SIMI LAB、電気トランペット(類…

あぜ道のダンディ ・ ハラがコレなんで / 石井裕也 監督

「川の底からこんにちは」で、 骨壺の中身を土手にバラ撒いたアヴァンギャルドさが、こう着地したかと。 宮田淳一(光石研)は、べつに"ダンディ"じゃないし 光子(仲里依紗)も、"粋"とは到底かけ離れている。 粋であること、ダンディでいること。 彼らにと…

WWW 2nd Anniversary "印象波" 〜PARA × 石橋英子 with もう死んだ人たち〜

(なかなか東京ではライブをやらない)PARA が目あて。 "CORINTO" を生でみてみたい、という目的だったが さらに進化した もう死んだ人たち にも、耽溺。 この "数学的室内楽グルーヴ・ユニット"は "エラー・システム" というものを標榜していたけど もはや…

Salon Music - It's A Little Thing

なつかしい! サローンミュージックは、1枚も音盤もってないけど好きです。 サロンミュージックだけどね。 http://1fct.net/archives/3045

Blur - Under the Westway (Live at Hyde Park)

来月発売される『パークライヴ』笑より。 「ブラーは今、来年のワールド・ツアーを計画中で、 欧州諸国や日本(!!!)、南アメリカ、オーストラリア等の日程を含む大規模なものになりそうだよ」 英Pollstar紙 http://ro69.jp/blog/rockinon/75076

Jóhann Jóhannsson - Here they Used to Build Ships

"Dis"みたいなアルバムを、と思っているけれど もう何年もヨハン・ヨハンソンはサントラ制作に夢中。 街が主役のドキュメンタリーだという。 でも、これはエレクトロニカ色が強そうで、聴いてみようと思う。 http://www.inpartmaint.com/pdis/

Masha Qrella: Fishing Buddies

マーシャが日本にやってくる。 Vacant、行きたかったな。。 http://tetorecords.com/masha-qrella-japan-tour-2012/

すとーりーず / Zazen Boys

1曲目からの飛ばしっぷりが、じつに鮮やか。 不動の名曲「ポテトサラダ」にも負けぬくらい。 続く3、4曲目は、一転ナンバーガール的な焦燥感! 前者では、メタリックで、半身機械と化したシュートク氏が 酩酊して暴れており、畳み込まれる歌詞の過剰が、…

Mature Themes / Ariel Pink's Haunted Graffiti

どんな気分の時に聴けばよいのか…。 それが分かるまでには、相当時間を要した。 前作は、AOR色まみれ、非常にムーディーだったが 今度のはストレンジ・ポップで、何と言うか…ヌーディーだ。 完全に、脱いでしまっている。 タイトルは「大人の話題」。 "North…

Chim↑Pom 展

PARCOのビル壁面から「奪って」きたCとPのネオン。*1 あの巨大さ、また、あの眼の痛くなるような光の強烈さ、音の騒々しさ ああいうのをもっと欲してしまった。 この集団にとっては、当然「行為」こそが重要なのだろうけど 小さなモニタで、ヘッドフォンつ…

I Bet On Sky / Dinosaur Jr.

マンネリ解消と、アンチエイジング。 少なくとも音盤を聴くかぎり、いっつも彼らはその両方を達成している。 今回は、ちょっとポジティブすぎるんじゃないかって位の出来。 微笑みつつ、互いに視線を交わすメンバーの姿さえ妄想できるほど。 (たぶん、後に…

Runner / The Sea and Cake

とっても軽い感触、でも、音量をあげるほどにカッコよく響く。 "Oui"や"One Bedroom"の頃みたいに エレクトリカルなシュガー・パウダーがまぶされる。 いままでジョンは、バンドごとに叩き分けていた印象があったが 1曲目から、Tortoise的なフレーズが入っ…

レキシ / きらきら武士 feat. Deyonna

高みに達しまくりな、児玉裕一ワールド! (キョンシー?) レキシ=池田貴史 本妻&妾役は、仲川“希良”笑 http://www.laughin.co.jp/ikechan/

石橋英子 with もう死んだ人たち @FEVER

5人が立つにはちょっと窮屈なFEVERのステージに ピーターパンたちが鎮座す。 (スペースを考えたらそもそも無茶ながら、 どんなに小型でも、ピアノが良かったな…。) 率直に言ってしまえば、もう死んだ人たち with 石橋英子 歌の一歩先に、楽器がある。 と…

カルロス / オリヴィエ・アサイヤス 監督

作戦は、失敗するばかりである。 空港のデッキから、旅客機めがけて、あんな肩のせミサイルで 当たるのかしら…と思ったら、案の定失敗。 OPEC本部襲撃では、自らのミスによりカダフィの怒りをかい、 ウィーン→アルジェ→トリポリ→チュニス→アルジェと 乗っ取…

Ryan McGinley "Animals"

ヒカリエで見られるこちら。 実は彼には双子の姉がいて、ホントは彼女が撮っているのです といったストーリーを添えたくなってしまうほど、一見ガーリー。 ビビットカラーのバックペーパーが、くせもの。 色彩を一度忘れると、かわいいだけじゃなく、 ブロテ…

Ryan McGinley "Reach Out, I'm Right Here"

日本初個展。 ギャラリーにいくまでは、彼の作品は当然PCでしか見たことがなくって ともするとそれでも十分魅力を発揮してる作品、だなんて思ってた。 実際のプリントは、予想よりはるかに大きく、 違和感あるほどにザラついていた。 プリントでみれて1番…

Beacon / Two Door Cinema Club

ジャケットからの連想に過ぎぬが、 マコーレー・カルキン出演の "Sunday" PV*1に合うと思う。全体的に。 あ、バトルス、ってイントロの曲があったり Ra Ra Riot っぽかったり…多少あからさま。 よくも悪くも、あんまり洗練されてない気もする。 もうちょっと…

Idea of Happiness / Van She

またもナイスな、エレポップ。カリビアン風味。 デビュー作が、オトコ「ヴァージン・スーサイズ」*1だったならば、 今度は「サムウェア」あたりかと言えば、もはや、多分コッポラじゃない。 "Jamaica" のビデオなんて、 たとえばヘルツォークの「失われた一…

David Byrne & St. Vincent - 'Who'

ずいぶん洗練された、デヴィッド・バーンのスーツの着こなしにも刮目?

Imitation of life / 石橋英子

石橋さんの歌によって、窓が開かれる。 眠っていた音、今は亡き、もう死んだ人たちの声までもが甦って 数千年分の粉塵にまぎれ、堰を切ったように放出してくる。 口を開いた古墳から発せられる "プログレ・エピック"。 "resurrection" は、殊に楽しい曲。 ト…

FRAPBOIS × rei harakami

意外なとり合わせ。月に行った、ハラカミさん…。 http://www.frapbois.jp/collection/archive.html

Sigur Rós - Varúð

ニューヨーク。金色…。 Ryan McGinley が持ち込んだものは、とっても鮮烈だ。 なにかの偶然で、 街じゅうの交通が止まり、思考がとまっても 残響は反響しつづけ、感覚は、眠ることはない。 なびき続ける、ジェシカの黄金の髪のように…。 http://sigur-ros.co…

Fuji Rock Festival '12

ピラミッドガーデンで3日過ごしたあと、そこから本会場へと赴きたい。 それほどに、あすこは心地が良かった…。 <7.27> OWL CITY → The Birthday → THE VERY BEST → (GOSSIP) → (BEADY EYE) → 上原ひろみ → (THE STONE ROSES) → 阿部芙蓉美 <7.28> SPECI…

Look to the Sky / James Iha

"To Who Knows Where" でたちのぼる、パステル調の煙! リヴァーブ効かせまくった陽炎ギターを 他のトラックにも期待したものの、他はいたってPOP寄り。 華やいだメロディーは、14年前にも増してドラマチックだけど、 あれ*1がゴールドだとすると、今度はシ…