パビリオン山椒魚 / 冨永昌敬



ライフカードのCMばりに冴えまくりなオダギリジョー香椎由宇もすごい。
このハッチャケっぷり、松尾スズキ(『恋の門』)にも負けてません!
ウィルヘルム・コンラート・レントゲン博士を敬愛してたはずの芳一が、いきなりシチリアの義賊サルバトーレ・ジュリアーノになる。
そういった突拍子も無さは健在で、点と点がさいごまで繋がらないストーリーの仕込み、デタラメ極まりない歴史偽造…これが冨永作品のキモだと思うんですが。
亀虫』では全篇にまぶされてたそういった技巧が、今回は一発芸的ネタの乱発に陥ってしまってるっつーか…とはいえ笑った!


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