都会のアリス / ヴィム・ヴェンダース



記念すべき"ロードムービー"第1作。早稲田松竹にて。


9歳というアリスは、やけに大人びていて仏頂面。
そのくせ「腹へった」「なにか食べたい」を連発。

そんな少女とのさすらいは、いつのまにか
恋人同士のかけおちのようなものへと転じていく。


物語は最後までふくらむことなく今ひとつだけど、
休憩のようにさし込まれるユーモラスなシーン。

フィリップが0時にエンパイアステートビルを吹き消してみせる場面なんて
いかにもヴェンダースらしく、小じゃれてる。
あと、安モーテルでテレビを破壊する、あからさまなシーンも印象的。

「写真を撮る 堪えられないものをふっ飛ばす Channel 6 WTVR」


音楽(CAN)は、あまりに悩ましくもうちょっと華がほしいと思った。
フィリップ・ヴィンターが終始はいてるパンタロンがお洒落。


http://www.h4.dion.ne.jp/~wsdsck/contents/wenders2008.html