フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち



とにかく人気。50分待ちにて、ぞろぞろ見歩く。
実物みて以来、華麗に印刷されたポスターの類をみるのが大変もどかしい。
実物は色あざやかなのではなく、光あざやか。


自然光の表現にうっとり。豊か。
視線や表情が、フレームの外にある物語をも想起させる。
ぽつねんと飾られた「ヴァージナルの前に座る若い女」に、一等心うたれる。


以下は「ワイングラスを持つ娘」の秀逸キャプション。
「すでにワインの効果が現れているのか、感情が露になっている。
 男があまりにも媚びた世話の焼き方をし、娘が無縁緒な笑い方をしているので
 彼女が絵をみている者に自らの困惑ぶりを訴えており」
「部屋の後方で頬杖をつく男は、メランコリアの伝統的な姿勢をとっている」


同時代のピエール・デ・ホーホも良かった。
「食糧貯蔵庫の女と子供」(「当時のオランダでは、子供の離乳にビールを奨励」)


http://www.tbs.co.jp/vermeer/