拘束のドローイング9 / マシュー・バーニー監督



爆音映画祭にて。
すじが、前々から気になっていた。でもずっと半信半疑だった。
やはりラストまで撮り方がしっくりこなかった。観光ビデオみたい。


生々しいのにも係らず、感触が、奇妙なほど閉め出された映像。
竜涎香の薫りもそうだし、ビョークとバーニーが互いをナイフで解体し合うラストも、痛みが伴わない。
(ここの件はエヴァですか、と思った。真珠吐き出す海女さんは、鈴木清順(『陽炎座』)ふう。)


気になる場面も沢山。
爆音できくと際立って美しい冒頭のラッピングシーン、白塗りピエロが闇を徘徊するシークエンス…。
それにしても、あの貝でできたクツはスタイリッシュながらただただ歩きづらそう。その上うるさい。


http://www.wisepolicy.com/matthewbarney/