ウルトラミラクルラブストーリー / 横浜聡子 監督
さいしょの10数分、何言ってるかわかんない。聞き取れない。
いや、終盤になってもたまに意味不明。
それが苛立たしくも難解でもなく、なんだかちょっと快感。
全編青森弁ってのもしかり、ストーリーもとことん我を通してて、
脚本とか編集とかの一寸ガサツな部分もふくめて
心底パンクな映画。自由だあなあ。
首のない要がふつうに現れて、ふつうに陽人生き返る。
陽人、おもむろにキャベツ畑に植わって農薬補給。
ふりかえるとかなり突飛でシュールな"奇跡"なのだけど
みてる方はありえない!とか思わずなんでも受け入れてしまう。
ミラクルをウルトラしたミラクル?
ただあの落ちだけは、ちょっと奇をてらいすぎてる気がする。
かように自由に浮遊してきたストーリーがひとたび着地してしまうと
妙にさめてしまう…。
とにかく、つくってる人全員の顔がにじみ出てる傑作!