もう何十年も黙りん坊してきた男が
人につられて鼻歌したのをきっかけに、こわれた蛇口のごとくしゃべり出す。
その途切れることないおしゃべりには無駄がなく、
逆説的にひかえめで、自然の発する音のように親しみを覚える。
脈絡なく次々と話題がかわるのに、じつはひとつの大きな物語を共有してる。
ひとりで30、40の楽器*1を吹き込んで（シンジュクの自宅で！）いながら
こんなにオープンなのがジムらしい。
喩えることしかできない。聴くしかない。
ピアノだけは、どうもうまくない？流麗ギターがやはり一番。
「わざとPro Tools LEで全部やったんです。"アマチュアみたいなシステムでもできるよ"って」
http://www.dragcity.com/artists/jim-orourke
