空気人形 / 是枝裕和 監督



ラース*1は田舎の村での話。こちらは都会での話。
あっちはハッピーエンドだったけど、
こちらはラストに向け一気に酷さが増して、けっこう凹んだ。


「ブラウンバニー」以来の衝撃作。しかしあれとは正反対で、
意味が散りばめられすぎてると思った。寓話とは言え…。
world's end girlfriendの曲の上に、詩の朗読。
ここまでやらなくっても充分伝わるよ、って思った。


前半の撮られ方が、ひとつひとつ美しい。
空気がしゅるしゅる抜けてゴム人形にもどりはじめるシーンは
なんとも情けないって言ってた人や、エロティックって言う人もいるが、
ただただ切なかった。ペ・ドゥナも板尾さんも、まったく適役!
空すら透けて見えるスチルは、森本美絵さんでした。


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