ライブテープ / 松江哲明監督

古くさい唄、には違いない。
が、とにかく前野さんの声が心地よい。一点の濁りもない。
ゴール地点の井の頭公園にて
「生きていかなきゃネェーーーッ！」と声を荒げ歌う「天気予報」で、号泣。

「もっと格好わるく」「サングラスとって」と挑発するカントク。
サングラス、道ゆく少年にあげたはずなのになぜか予備をもってて、そこは頑なな前野さん。

ドキュメンタリーとして、だいぶズルイ。前野さんの髪型はもっとズルい。
やってる事だってけしてラディカルではないのだけど、なんだか始終ワクワクした。

74分１ショットのチカラは計り知れない。
冒頭、せっかくの参拝シーンがゲインもピントも曖昧で、エ、もしやそういう作品ですかと焦ったが
その後は実はこの人が監督なんじゃないか、というほど捉える画がいちいち奇跡的。近藤龍人さん。

舞台挨拶にあがった"DAVID BOWIEたち"があまりに純朴で善良そうで、うれしかった。
ミニ・ライブ後は、前野さん、監督にサインいただけました。