あんにょん由美香 / 松江哲明 監督



やっぱり松江監督ってズルイ、と途中まで思ってみてた。
スキナンダロ!とか、カタコト日本語がたしかに秀逸な韓国産ピンク
『東京の人妻 純子』をイジる箇所には、嫌悪すら感じた。


こういう結びにもって行こうという魂胆まる見えだし、
瞬間的に、安手のテレビ番組に見えなくもない。
しかし、実際その場面に及ぶと、ああと感極まる。
行動力がすべてを凌駕している。
行動によって勝ち得たラスト。


積もっていたのは、大きな敗北感ばかり。
「松江君、まだまだね。」という通奏低音=ドローンは、
どこまでも、増幅されつづける。
ズルイけど、、完敗。


「ドキュメンタリーという手法で現実を演出し、ドラマを作り、観客と共犯関係を結ぶ、それが僕にとっての映画作り」
松江哲明「『想い』は現実を創るのだ。」)


http://www.spopro.net/annyong_yumika/