アブラクサスの祭 / 加藤直輝 監督



松竹試写室にて…。


高校での進路指導講演会。
君たちの未来なんて私には関係ない と吐き捨て、ピアノ暴動。
保育園に侵入し、ひどくファンキーな「シャボン玉」をオルガン熱奏。


スネオさんのキャラ/音楽性とは似ても似つかぬが、
スネオヘアーが、スネオヘアーのまま出てる〜と思った。
さいごまで、それは変わらんのだけど
どんどん、浄念(かなりノイズ志向の強い自称ロッカー)っぽさが侵入してくる。
両者は混じりきらないので、違和感も相当あるが、
混在してる感じがおもしろい。人間っぽい。


時おなじくして、主人公の浄念はというと、
内に渦巻いていたものを放出、聖俗/貴賤を超越していくようにみえた。
そうして、荒波バックにギターをかき鳴らす、あのシーン。
レンズに水滴ついたまんま、長回し


ほっしゃん。も、ほっしゃん。にしか見えない。
ラスト、寺ライブの聴衆も、スネオ・ファンの寄せ集めにしか
見えなかったりするんだけど、そんなことも、実はどうでも良い(?)


音のほうは、ちょっと疲れてしまうくらい浴びせかけられました。(『幽閉者』なみ)
ともさかりえとの居住空間も、すっごくリアリティあった。


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