厚岸のおかず / 向井秀徳



向井さんが、日頃絶妙な言い回しで喋っとる、とりとめない話を
文章に書き起こしたら、こんなにも風味が損なわれてシマッタ・・・
とでもいうような・・・


心折れそうになった。145ページもの間。
カネ返せ〜とまでなる、既のところで、一気に面白くなる。
"小説"から、"語り"に戻った瞬間に。


大日本人の冒頭(あの部分、好き)を彷彿とさす
疑似インタビュー「ポイントマン」。
そして、ナンセンスな図解付きの表題作。
これら、傑作。
装画は、五木田智央*1


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