ゴダール・ソシアリスム / ジャン=リュック・ゴダール 監督



またしても、まどろんでしまった私の眼に焼き付いてるのは、人よりも、動物。
インコ、猫、ロバ&リャマ!
いずれも2体セットで、かわいらしく映っている。
(猫の映像は、Youtubeからとってるらしい*1
その次に、孫娘アリッサ、黒人の"カメラガール"だ。


「スペイン内戦の1936年頃に、共和政府がコミンテルンに託して大量の黄金をバルセロナから出発させたが、
オデッサで3分の1ほどがなくなり、モスクワで3分の1がなくなった、半世紀前の謎の事件。」


観賞後あらすじを読んで、笑ってしまった。
そんな話、でてきた?


忘れがたい、闇を染めるあの群青色。
ここで、いつになくメロディアスな劇伴が流れちゃったりして…などと夢想するも、
開始数十分は、すさまじくノイジー。はっきり言って暴走している。*2
耳からだけでも、疲弊してしまうほどだった。


映像にも、血迷ったようにノイズが混在。
汚くしよう、汚くていい、みたいなデジタル処理がいたるところに…
それらは文字通り、醜い。


細かいこと抜きにしたら、
"アワーミュージック"のほうが圧倒的に好きなのはたしか。
日本人は目が細いから横長の映像を好むのだ、と揶揄してたゴダールが、
はじめての16:9 HDカム撮影。


http://www.bowjapan.com/socialisme/