ザ・コーヴ / ルイ・シホヨス 監督



さながらホラーである。
ひみつの入り江で、誰にも知られることなく大量のイルカが虐殺されている・・・
という筋立て。
盗撮されたイルカ虐殺の現場の画は、あきらかに色をいじってる。
あんなに海が紅く染まるなんて・・


すごいデマゴギー映画。
イルカへの偏愛が生んだ妄想。
だけど、金がかかっているだけに(編集が巧妙なだけに)不覚にも面白い。
盗撮のために、クモ男やら、素潜り世界記録の夫婦やら、ぞくぞく来日。
和歌山の小さな町に、大量の機材を持ち込み、旅館に滞在している。


オバリー氏が“虐殺”映像を背中にしょってIWCの会議に乱入する場面は、
高揚させられる。しかし、誰もが無視。
日本がイルカと無関係な小国を買収しているという話はちょっと信じてしまう。
「悲しいことだ カリブの美しい諸島が まるで日本の売春宿のようだ」


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