トーキョードリフター / 松江哲明 監督



小雨ふる新宿。道路のど真ん中にバイクを放置して、ドリフターは歌い出す。
鼻歌まじりに口ずさむ「ヘビーローテーション」からの、
タクシーのリアガラスに申し訳程度に貼られた「がんばろうニッポン」へのクロースアップ。
(タイミングが奇跡的!)


映画の面白さを担保しているのは、ポイントポイントでのできごと。
文字通り"線"の映画だった「ライブテープ」に比べてしまうと、
編集が必要以上に幅をきかせている気がしてならなかった。


はじめてプライヴェートな動機から出発していない作品と監督は言っていた。
でも、松江さんが画面に登場するのを待ち望んでました。ラストまでずっと。
予告では思いっきり出演している風だったんだもの。
1万円のカメラ(GZ-HM300)で撮られたというのは衝撃。


http://tokyo-drifter.com/