ムーンライズ・キングダム / ウェス・アンダーソン 監督



ウェス的な、あまりにウェス的な…
どんなに小さな小道具も、信頼のウェス・クオリティー
あたかも、細部まで再現されたジオラマのような映画だ。


今回、主役が子供だから、なにもかもが小さくて、余計に可愛らしくみえる始末。
しかし、甘ったるいどころか、しっかり ほろ苦い。
時間もぎゅっと凝縮されてて、すべてが適切!って思った。
60年代を描いていても、使われる音楽はもっとクラシカルで、
こちらも、おさえ気味。


駆け落ち、そしてサヴァイバル(?)の末、到達した入り江の先っぽで
スージー持参のレコードをかけて、ダンス。
ダンスとも呼べないくらいにヘタクソな、
半裸の彼のクネクネ踊りのシーンが、お気に入りだ。
そして、カッコ悪くもお人好しなブルース・ウィルスがイイ。


いままでのビル・マーレイ的な位置を担う
赤ジャケットのおっさん(島の案内人)ボブ・バラバン
如何わしいジェイソン・シュワルツマンが、さらに見ものでした。


http://moonrisekingdom.jp/