演技は道具だ / 宮沢章夫


よりみちパン!セ*1より。
「不自由な、かたいからだをぐいっと動かしたときに、きしむ音。それこそが表現というもの」。
そしてそして、児童向ながらすげいこと書かれてます。
俳優は、「構築」が解体され、「ポストモダニズム」へ、「脱構築」へと思考された現代建築と同じように
「ただそこにいればいい。そこに、立っていればいい。」
だけども、リア王デンマーク王、ウエハースみたいにスカスカな貿易センタービルのような立ちかたじゃなく、
様々なものにも耐えうる「強いからだ」として…。
「ひとりの人間がこのなにもない空間を歩いて横切る、もうひとりの人間がそれを見つめる
ー演劇行為が成り立つためには、これだけで足りるはずだ。」(ピーター・ブルック『なにもない空間』)