マルキス の髭。

マルクス主義における絶対主義観。というかなりマニアックなレポートのために、かなり苦心して読んだ。
資本論』は、むつかしいを通り越し、わからない。
けれども、見つめつづけると、そのもじゃもじゃなヒゲの中に森のような何かが見えてくる。
蓮實重彦が、『失われた時をもとめて』を全部読み切るヤツはばかだみたいなことを言ってるが
宮沢さんも同じようなこと書いていて、つまり「読みつづける」ってことに意味があるのだと。その奮闘の記録がおもしろい。
エンゲルスで惹かれたのは、集団婚が単婚制へとシフトしてく歴史について。
マルキシストに言わせれば、「人類は、男子一人の生産力という経済的要請から、このときハーレム制を止めて、一夫一婦制に切り換えたのである。」