Absencen / Kammerflimmer Kollektief



まず単純に、カッコよいです。間違いなく、抜きん出た存在。
洗っても洗っても完全には払拭できない、指紋や手垢、皮膚の油分。
あるいはあまりにも人間くさい(らしい)穢れや美や、破壊的衝動。
そういった類の痕跡がガラス窓にこびり付いていて。その曇りに百年単位の記憶を感じることさえ出来る作品。
…なんて言ったら大袈裟かな。


上辺だけ聴けば、軽やかですっごく馴染みあるメロディーのようなんだけど実はとても多層的で。
そのミルフィーユの上層やら下層ではアヒルのような即興サックス、エレクトロニクスな音が鳴らされていて。
いかにもドイツ的な?深みと暗さのなかにのぞく知性と光にうっとり。


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