変態村 / ファブリス・ドゥ・ヴェルツ 監督



邦題も、ジャケットも、いかがなものか。
「変態」ってほどでもないんじゃないか。


人は、極限まで淋しさに狂うと
森に迷い込んだ美男子のバンを焼き払いもするし、
頭を刈って磔にしたりもする…。
ただ、この村の人の抱える狂気の根源が問題なのだ。


マルクは、ドサ回りの美形歌手。
巡業先の老人ホームの職員からは、変な手紙を受け取る。
「みんなあなたに夢中よ でもホントはあなたにうんざりなの」
また、沼に沈みゆくヘンタイ男に向かって
「愛していた」と言ってやるラストなんて、いささか文学的だ。


パブに集った村の男どもが、変態ダンスに踊り狂うシーンは
いかにもだけど、叩かれるピアノが妙にカッコイイ。


1週間をもっておいで
ぼくの1週間と合わせれば
君とぼくにとって/素敵な2週間になる
惜しみなく与えよう/優しさとお金を
それは秘密のゲーム/いつまでもつづくゲーム