パラダイスの夕暮れ / アキ・カウリスマキ 監督



ゆるやかに、全作制覇したいと思っている。
その一貫として。下高井戸シネマにて、ほろ酔いで。


ニカンデルの「メス豚!」と罵るタイミングが、さすが。
フィンランドの女性は、おそろしくダンディーに煙草をふかし
男はせっせと器用に料理する(らしい。)


「…なぜ私といるの?」
「俺には理由なんてない。
 あるのはただ、この名前と、ゴミ集めの制服、虫歯に病気の肝臓、慢性胃炎
 いちいち理由をつけるぜいたくなんて、俺にはない」
「…ちょっと聞いてみただけよ」
「喋りすぎた」
「…冷えるわね」
「そうか…俺は感じない」


まるで、作家の初期作を読んでるような青臭さもあった。


(あんた、安月給で…というか職がなくて)やっていけるの?
というイロナの問いに対して、彼は言う。
「栗がなんとか」って言ってた気がしたが
字幕を見過ごしてしまった。


http://shimotakaidocinema.com/schedule/tokusyu/aki.html