フォーエヴァー・モーツアルト / ジャン=リュック・ゴダール 監督



「タイトルが映し出された瞬間に大音量で鳴り渡るのは、
 こともあろうにベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番の冒頭ではないか」*1


そう、一切モーツアルトは関係ない(ように見えた)。
大団円、とってつけたように
美少年(ミニチュア化したモーツアルト?)がピアノを弾いていて
そこへ、撮影助手だったはずのドミニクが譜面係として乱入するのが、1番ナゾだった。


浅田先生が丁寧に整理してくれているけれど、複雑すぎて、お手上げ。


すさまじい暴風の浜辺に女優を立たせ(最後は這いつくばっている)
「ウィ」という一言を延々・・608回も言わせる。
監督ヴィッキーの気狂いと、あの深紅のドレスの美しさ。
それだけが魅力の、映画でした。


あとは、ウェポン。
登場人物が「はなればなれに」の盗人どもと同じ動線で人が跳ね、
そこへ、爆薬がギャグみたいにバンバン、着火。


“戦争は単純だ。肉片に鉄片を喰らわせることだ。”
“おいで、スケベ”


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