横道世之介 / 沖田修一 監督



引っ越し当日シチューを振る舞ってくれるアパートの隣人が、
意外とキーマンだと思うんですよね。…いやキーマンでは決してないが、
彼女とのやりとりが世之介の性質をすべて表している。
そして、このシーンが割と好きです。
(窓枠から顔だけでの出演、江口のりこ


「シチュー温めてたのよ。たべてく?」「じゃあ、いただきます」
「えっほんとに?」「えっじゃあ…いただきません」
「どど、どっち?」


世之介のおかげで結ばれたふたり(綾野剛朝倉あき
あんなに親しくしていたように描かれていたにも関わらず
まるで、隣人だった人物をぼやっと思い浮かべる程度の思い出し方…というのが
なんだか不可解で、とっても侘しかった。
その辺りはつらいけど、世之介みたいなキャラになりたい。


吉高由里子お嬢様キャラが、終始違和感あり。
一方、高良健吾は意外なほどハマリ役だと思った。


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