ジンジャーの朝 / サリー・ポッター 監督



原爆の映像ではじまる(らしい。遅刻してしまったので観れなかった…)
1945年に、同じ病室で生まれたふたりがヒロイン。冷戦下のイギリス。


たった今 曇った顔をしていて、数秒後には頬を緩めている。
そのどちらもウソじゃない、というような翻り方。
エル・ファニングは、やはり天才。
ほかの役者も、完全にその役を生きている。配役も演出も的確!


ひとつ屋根の下に暮らす、母の友人であるおじさん、その彼氏、女性活動家。
彼らは皆、違う思想と世界観をもっていて
お互いを批判し合うことはしても、誰かの危機には共感し、必ず手を差し伸べる。
ティーンのジンジャーをも、子供扱いしない。


そんな家族的なつながりの輪の外にいるのが、父と母。
「女は暗黒大陸」と、
自分の娘にキラキラネーム(ジンジャーの本名は、アフリカ)を与える父。
母は、結婚するまでゆで卵さえ作れなかったらしい。
(クリスティーナ・ヘンドリックスが、ワンシーンほとほと美しい)



もっと劇場で公開されるべき映画!
もう一度ちゃんと見返したいが、いつになるのだろう…。


食事のシーンが、どれも印象深かった。
ポーチドエッグも、パイも、引っ掻き回したようにぐちゃぐちゃで
全然きれいじゃないんだけどなぜかとっても美味しそうなんだ。


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