海炭市叙景 / 熊切和嘉 監督



近藤龍人さんのキャメラ、やっぱりかっけー。
画面ほぼフルに撮られた船体(CLIPPER HOPE)とか
なめらかに並走する路面電車とか。人物中心の切り取り方じゃない。


一度に見るには相当根気の要る映画…だと思う。
純粋な記録フィルムのうえに、ドラマを交差させてたような。
ただ、そのドラマは極めて薄暗く、日照りがない。
灯りと言えば、雪に反射した寒色の街灯だけ。
ちょっと辛過ぎるオムニバス(こども虐待の場面なんて、是枝監督みたい)


場末スナックのママが客に言うセリフ。
「つまんないヤツ。ザラにいるよねアンタみたいなお兄ちゃん。気取ったただの田舎者」


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