口惜しいくらい地味、です。地味にはちがいない。
このアルバムでは、ドラムもギターもほぼ姿がみえない…。
たちこめた霧のむこう、ようやっと目を凝らすと
朽ち果てた回転木馬のうえに、カズ・マキノの声が
ちょこんと乗っかって回っている。可憐な光の横溢。
なまじ人肌が残るゆえ、耳についてしまう
エレクトロニックビートにさえ心をゆるせば
透かし文字のように、浮かび上がってくる。
落胆ののち、恍惚のためいき!
「出来ていた楽曲をストックホルムに持ってって、
ストックホルムで手を加えたものをまた、双子のところに持って帰って。」
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