Penny Sparkle / Blonde Redhead



口惜しいくらい地味、です。地味にはちがいない。


このアルバムでは、ドラムもギターもほぼ姿がみえない…。
たちこめた霧のむこう、ようやっと目を凝らすと
朽ち果てた回転木馬のうえに、カズ・マキノの声が
ちょこんと乗っかって回っている。可憐な光の横溢。


なまじ人肌が残るゆえ、耳についてしまう
エレクトロニックビートにさえ心をゆるせば
透かし文字のように、浮かび上がってくる。
落胆ののち、恍惚のためいき!


「出来ていた楽曲をストックホルムに持ってって、
 ストックホルムで手を加えたものをまた、双子のところに持って帰って。」


http://blonde-redhead.com/