SOMEWHERE / ソフィア・コッポラ 監督



真っ先に思い出したのは、ビル・マーレイの顔で、次いで「ブラウン・バニー」。
通低音として鳴り響いている、エンジン音のためか。
話らしい話のない、ガランドウなところのためか。
はたまた、冒頭のポール・ダンサーズのせいか。


それにしても、あんな"デリバリー・ポールダンサー"を呼べるシャトー・マーモント*1
(ポールを設置する設備まである?と思いきや、折りたたみのポール持参)
その、成り立ちが面白いな、と思った。
クレオちゃんが慣れた手つきでエッグベネディクトを作るシーンなんて、
ホテルの一室だとは誰が思おう。


ティーブン・ドーフは、あまり適役とは思えなかったけど、
兎に角、エル・ファニング
表情や眼の色、いくつ持ってるの?ってほどの名優っぷり。
そして、ハリス・サヴィデス(「ジェリー」「エレファント」)!


画面の外から外へ、フェラーリを何ラップも走らすだけの、長ーい冒頭。
「観客に席を立つ時間を与えているの」という、ソフィアの男気。


PHOENIXの曲が思いがけなくさりげなく鳴って、
ふたりが卓球する場面。白い朝!


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