From Taihaku to Soma



3日夜、仙台入り。秋保へ。
自宅避難民と一緒に湯に浸かり、戸惑いつつも
気丈な女将さんの注いでくれた地酒や、さしみをいただく。
女将「いまも寝間着なんか着て寝ていられない」
(ホテルでは、バーカウンターをうどんバーとして開放)


翌朝、宮城野から七ヶ浜 → そして、南相馬へ。
港では、スポーツカーが電柱に突き刺さり、
海から1kmも離れた道路に、ミイラのまぐろが転がっている…。


その土地を移動する間に感じたものは、なんと、
あの日、揺れが起きる前に襲ってきたものと同じ…尋常ならざる"眠気"だった。


地元のマフィア(自称)や、人の善すぎる酒舗のおやじさんにお話をきく。
時同じくしてNHKが流していたその街の映像は、空撮と車内からのもののみ。
目の前の風景と、マスコミが放つ情報との齟齬。


身に付けていたものすべて剥いで、帰京するつもりだったが
そんな不安さえ、後ろ盾をうしなって、やめました。