2006-01-01から1年間の記事一覧

虹の女神 / 熊澤尚人

筋だけ追うと「セカチュー」「いま、会いに」ばりにベタベタなくせに、 観てて恥ずかしくなったり虫酸がはしったり全然しない。口惜しいくらい気に入っちゃいました。 素っ気ないのを装って実際すっごくリアリティーを追求してるかも知れない演技、演出。 そ…

SONGS FOR CHRISTMAS / SUFJAN STEVENS

スフィアンくんの音楽性に関しては何ともビミョーな印象しか無いのですが、 ひとりでクリスマスソングBOX出しちゃう多作っぷりには頭が下がります。 クリスマスはまだ少々遠くに感じる今の季節にぴったりかも。 http://www.asthmatickitty.com/suf_xmas/suf_…

SAKEROCK meets タムくん

この夏野外で出会った二大巨星はらぞくとサケロックだったわけですが。 またまたやってくれました。タムくんによる「インストバンド」のPV。 うん、すばらしくフィットしてるねお互い。 そんなタムくんフィルムもツアーをやるそうです。 http://www.1101.c…

JOYSTREAM / らぞく

この自由気侭なジャムサウンズ、レイドバック感は特筆に値しますよ、たぶん。 ファンクもダブもまったりと、そしてちょっとだけいかがわし気に演っちゃう彼らは すました顔とトボケ声で、哀愁さえ漂わす。ラブだって歌い上げる。ゆけゆけ裸んぼ。 http://www…

はなればなれに / ジャン=リュック・ゴダール

おてんばお嬢さん、アンナ・カリーナが瑞々しい。ルーヴルを激走するギャグ。 よくよく考えたら自分が今までに観てきたおっさんの映画が過剰だってだけで、 多分これが究極的にあなたがやりたいことなんだね、とも思った。 中盤にドシッと置かれた名シーンふ…

さすらい / ヴィム・ヴェンダース

ワーゲンぶっ放して川に突っ込むシーン。戯れ影絵。爆走サイドカー。 この3シーン観れただけでも帰ってもいいやって思ったくらい。ロードムービーとしては「パリ、テキサス」以上かも。 色んな要素が詰め込まれてて、ちょっと欲張り過ぎなんだが(よく考え…

まわり道 / ヴィム・ヴェンダース

ガラス窓をパキンと割る入りのシーンがいい。 「無職で何が悪い。カタギの人間なんてカタツムリの干物だ」 そして、切符のお礼と称していきなり逆立ちしちゃうミニョンが可憐すぎです。 (ナスターシャ・キンスキーだった。) 役者を単体でとらえるカットが…

DEERHOOF

Apple O'(2003) Milk Man(2004) The Runners Four(2005) Blonde Redheadを奔放に、ノー天気にした感じ。ちょっとガサツだけど、結構好き。 ヨラテンゴが言うように、ロックの伝統を受け継いでいて 例えばビートルズから未来までの時間をロールケーキの…

NUNKI / カヒミ・カリィ

大友良英、ジム・オルーク、ヤン富田。]]小山田君[[もギターで参加。 その意味じゃどうしても1曲ごと独立して聴こえちゃうんだけど、 間違いないのは、そこがカヒミさんの支配する静謐にしてデッカい王国だってこと。 じっさい一番小さな音で発せられてるは…

Superchunk

No Pocky for Kitty (1991) On the Mouth (1993) Here's Where the Strings Come In (1995) Indoor Living (1997) 未聴のアルバムを埋めるようにごっそりレンタル。 どれ聴いてもあんまし変わんないけど、このバンドに限ってはそのことがすばらしいんだなあ。

yanokami

HPで、yanokami(=矢野顕子+レイ・ハラカミ)の曲がきけます。 ]]ハラカミ[[さんのだす、粘性を帯びた雨粒みたいなやさしい不協和音が 音符に重なってく感じがグッときた。アルバムとか出ないかなあ。 http://www.yanokami.com/

Be Still Please / Portastatic

ブルース・スプリングスティーンすら引き合いに出されてる新作。 少年みたいなハスキーヴォイスはそのままに、アレンジはざっくり渋め。ヴィンテージの風格さえ漂ってる。 沖にうち上げられたマネキンみたいなマックさんですが、そんな老いとか疲れなんかま…

Hello Everything / Squarepusher

3曲目までの流れと、「The Modern Bass Guiter」が好き。 変態的でさえある脅威の高速ベースは、相変わらず突き抜けてます。 だけど全体的には今までないくらいソフトで、よくも悪くも聴きやすし。 鬼のように攻めまくるまるで剣山みたいな尖り具合は薄まっ…

Peel Session / Múm

Fat Catで、12月に出るムームの初ライブ盤から3曲聴けます。 3年前の]]リキッドルーム[[*1が甦りつつ、 ずいぶんオープンにエキゾチックになった模様。 http://fat-cat.co.uk/fatcat/release.php?id=213 *1:http://www.youtube.com/watch?v=evcdEFjO0NY

Bottoms Of Barrels / Tilly and the Wall

「Sing Songs Along」の、半音下がって半音上がる みたいな哀愁サウンドの雛形にずぼっッとハマってしまった。 最近こういったアホなくらい底抜けに楽しげなやつに弱いんです。 タップダンサーたちがジャンボリー。 http://www.tillyandthewall.com/ http://…

The Soft Bulletin / The Flaming Lips

フレーミング・リップスのCDって、よくペンキが飛び散ったみたいな液体が描かれてるけど、 彼らの音楽が発射するビームってけっしてマヨネーズのようにベトベト高カロリーじゃなくて、 例えばケチャップとかドレッシング。さらりとしていながらネトネト、…

Camoufleur / Gastr Del Sol

ひさびさに聴いたのだけど、やっぱり名作。沁みる。溶ける。控えめな金ぴかミュージック。 どう考えたってテキトーに付けたとしか思えない思わせぶりな曲名たち。だのに、 ただ繰り返される奇麗なアルペジオや鍵盤聴いてると意味が生まれてくるんだな。 とく…

In Circles / Tara Jane O'Neil

とくに個性的な音には聴こえないし、むしろ古風な響きをもってるんだけど 耳をすませてると浮かび上がってくる、]]黄金比[[を秘めた巻き貝のような模様。 ひとりで演奏して多重録音したものってシンプルになりがちなのに、 彼女のうしろに小さなオーケストラ…

Slow Days / The Year Of

最近「ロックづいてる」らしいmorr musicから、意外なウィーン即興勢のリリース。 ルー・リードばりにセクシーな声に乗せ、いい具合に湿ったアンサンブルが歌う。 叙情たっぷりの美声は、おっさんと言うよりちょっとお転婆なおじちゃまのそれ。 サックスも絡…

おーる そくーろふ。

新文芸坐のソクーロフナイトにて。 ファザー、サン(2003) モレク神(1999) マザー、サン(1997) ロシアン・エレジー(1993) ロシア映画における父親ってのはホント興味深い。入りのシーンからかなりキケンかと思いきや、 始終上半身裸の、帝王みたいに…

タルコフスキー 2作。

ノスタルジア(1983) 僕の村は戦場だった(1962) 人物の配置が、まさに絵画的。たまに止まってるんだか死んでるんだかわからなくなる。 宗教色濃く停滞感あふれる映画がぐんと動きだすのが狂人ドメニコの演説のシーンで、ここが一番好き。 マルクス・アウ…

Love & Other Planets / Adem

Fridgeのベーシスト、アーデムさんのソロ。 聴き込んでも払拭しきれない眠たさは、トムヨークをダミ声にした、みたいなちょっと無骨な声のせい? 曲自体も、なんだか歯車が心なしかずれた装置みたいに楽器どうしがゴツゴツしてる…。 あれ、でも一曲ずつ小分…

SONY BRAVIA PAINT

こんなステキなCMが日本じゃ流れないなんて、もったいない。 というか、流してほしい。 とりあえず、ほんとガキンときてダウンロードしちゃいました。 http://www.bravia-advert.com/paint/thead/ http://www.bravia-advert.com/balls/

Kellogg's 100

菜食主義者のケロッグ兄弟の会社は、今年で100周年。 そんな100年の歴史をギャラリーでふり返ってみましょう。 あのトラの、とかあのコケッコーのとかって言って買い物かごにこう、放り込んでたな。 ちなみにあのノワトリの名は「コーネリアス」というんだそ…

The Heartbreak Moment

両腕タトゥーことマーク・ビアンキ君たちの新バンドだそう。 Her Space Holiday+Joseph Nothing+Piana=The Heartbreak Moment。 なんか、ohanaみたい笑。 いかにも、なつくりだけど至福そうだからまあいっかー、なPVはこちら。 http://www.youtube.com/wa…

Smalltown Supersound Japan Tour 2006

そんな彼ら「小さな町」がやってくる。 http://www.smalltownsupersound.com/v1/index2.htm

Toy / Toy

キム・ヨーソイのお墨付トイトロニカ。けして芸が細かいとは言えないけど、 いらっとさえするような可愛らしさも混じった、小さなドラマの連続。 ときどきジェリーを追いかけるトムになれたり、回転木馬に乗れたりします。 http://www.juno.co.uk/ppps/produ…

金曜日の砂糖ちゃん / 酒井駒子

ひさびさに、絵本の衝動買い。WEGのジャケで知った酒井駒子さん。 「ちょっと変わった名前でしょう。でも良い名前です。女の子らしくて」 少年が主人公の「草のオルガン」のはなしはもっと好きだ。 「つまらないことがあったから、知らない道をとおって帰る…

READYMADE SCREEN TEST

本日より、スタートしました。毎日更新、超短編シネマ。 小西康陽好きも、小西さんぽい人も、カアリイ好きも廣瀬社長マニアも。お見逃しなく。 http://www.columbia-readymade.com/news/

Absencen / Kammerflimmer Kollektief

まず単純に、カッコよいです。間違いなく、抜きん出た存在。 洗っても洗っても完全には払拭できない、指紋や手垢、皮膚の油分。 あるいはあまりにも人間くさい(らしい)穢れや美や、破壊的衝動。 そういった類の痕跡がガラス窓にこびり付いていて。その曇り…